暑い日が続いていますが、皆さん体調は崩されていませんか?
西野ケアセンターの特養では、館内の環境整備として、各フロアにエアコンの設置を行い、施設でお過ごしの利用者様はもちろん、施設職員にとっても働きやすい環境となり、今後も利用者様の体調管理に努めていきたいと思っています。

さて、体調管理について一つ報告ですが、先日特養における委員会の活動として、札幌歯科医師会より講師をお招きし、介護・口腔ケアセミナーを開催致しました。

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前半は「口腔ケアの実際」という題目で講義を聴講しました。
日本における死亡原因の第一位は悪性新生物(癌)、第二位は心疾患というのは一昔前から変わりはありませんが、第三位にはなんと肺炎が入っていました!!
また、肺炎で死亡する人の95%は65歳以上の高齢者の方だそうです!
その中でも誤嚥性肺炎によるものが多く、口腔機能の低下や口腔ケアの不行き届きが原因ともいわれています。

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講義後は、実技指導を含め研修を展開していただきましたが、適切なブラッシングを行えていたとしても、すすぎが上手く出来ていなければ、歯についていた菌を剥がしただけとなり、口腔内に菌を浮遊させてしまうことで、菌を誤嚥し肺炎のリスクを高めてしまうとの事でした。

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高齢になると味覚の機能が衰えるともいわれていますが、その立場になってみるという体験も行いました。
唾液が少なく口の中が乾燥しがちな高齢者の口腔内を再現した状態で塩を含むというものでしたが、唾液が十分に分泌されないと、味を感じにくいことも体験から学びました。

また、実際に入居されている利用者様にモデルとなっていただき、適切な口腔ケアの技法などを実技を通して学ばせていただきました。

食事口腔委員会が中心となり、今回の研修で学んだことを現場スタッフへフィードバックし、口腔ケアの充実を図っていきたいと思います!

今回、ご講義いただいた木本様、ありがとうございました。